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ロボット教室と国語

ロボット教室と国語

ロボット教室とだけ聞くと、設計図を見てロボットを組み立てて遊ぶだけと思っていらっしゃる方が実は多い。

実際のところ、表面上の作業だけを見ているとロボット組立てて遊んでいるだけの様に見えるのかもしれないが、実はロボットを上手く組立てられる子供と、そうでない子供の間には最近明らかな違いがあるように感じている。

設計図を見ながらきちんとロボットを組み立てられる子供は、とにかく設計図をよく見て、そして読んでいる。部品の細かな形の違いを確認し、必要な個数を確認し、注意書きをよく読む。そして理解をしてから組立て始める。

一方、ロボットをきちんと組み立てられない子供は、設計図は一瞬見るだけ。部品の写真を頼りに確認をせずに部品をかき集め、とにかく組み立てる事を最優先に作業。結果的に部品の取り違えにより動かなかったり、部品の寸法違いが原因ですぐに壊れたりしてしまう。

両者の違いは、設計図をどれだけきちんと読む力があるかの違い。国語でいうところの文章読解力と同じ。読解力は何をするにも必要で、数学の問題を解くにしても読解力がないと実は問題が解けない。試験対策として何回も試験問題を繰返し行い、内容は理解していないが問題をパターンで覚えてテストを乗切る人もいるようだが、これでは本質的な部分が理解出来ていないので、応用力がない。

ロボット教室も同じで、ただ目の前にある設計図を真似して作るだけでなく(最初はマネからでOK)、中身をどれだけ理解して組んでいけるのかが大きなポイントだと思う。この理解する癖をロボット教室できちんと付けさせることが出来たら、しぜんと国語力もアップし、数学などの教科も自然に点数が上がっていくのではないかと思っています。