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昔取った杵柄

大分のパソコン教室スタディPCネット大分高城校のコラム「昔取った杵柄」

人にとって経験は、何物にも代えがたい貴重な財産。多くの経験を積んだ人は知見も広がるし、人としても余裕が出てきます。

ただ、過去の経験だけにとらわれ過ぎていると、時代から取り残されてしまう事も事実。

私が、パソコン教室を始める前の事。

仕事で毎日、エクセルやワード、時には一般的には使われていない解析ソフトなんかを使って長時間のパソコン作業をこなしていた私は、当然のことながら「自分はパソコンが出来る人間だと思っていた」。

しかし、教室の準備を進めていくなかで、実はいっちょ前にエクセルやワードを使いこなしていると思っていた私の自信は、ガラスの自信であったことに気が付かされる。

 

私がエクセルやワードを使い始めたのは、もう25年ほども前の事。

当時は、今のような立派な教科書も少なく、分からないながらもあれこれやとパソコンを触りながら使い方を学んでいった。

その時に身についたスキルは、しっかりと自分の中に残っているのだが、人間は一旦一つのやり方を身につけ覚えてしまうと別のやり方をなかなか試そうとしない。

そもそも知らず知らずのうちに自分のやり方が一番ベストだと思い込んでしまい、新たな方法を学ぶ事すらしなくなってしまいがちだ。

私の場合は、25年ほど前に使っていたワードやエクセルと今のワードやエクセルは機能も大幅に向上し、より便利になっているのにも関わらず、その機能を学ぶ事なしに力業で業務をつい最近までこなしてきていたのだ。

人間、やっぱり様々な事が日々変化している事を忘れてはいけない。

「昔取った杵柄」だけに頼っていると、いつの間にか自分が「化石」となってしまう事を意識しないと・・・