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消費税の計算が出来ない大人たち

パソコン教室スタディPCネット大分高城校の人気コラム|消費税の計算が出来ない大人たち

今日は正直なところ、あまり笑えないお話し。

当校のエクセル講座の練習課題の中に、商品の価格から消費税額を計算式を入れて算出をする問題がある。

例えば、100円の商品だったら100円に8%(0.08)をかけて8円と言うのが答えになるので、エクセル的には”=【100円の値が入っているセル】×【消費税率の入っているセル】”と計算式を記述すれば答えが出てくる(ここはいったん端数処理は無視)。

ところが、この問題を解けない人が意外に多い事に最近気がついた。

しかも、解けない人は子供ではない、20歳以上の大人だ。

解けない人に例として、「100円の商品の消費税額(消費税込みの値段)はいくらですか?」と聞くと、ほとんどの人は8円(108円)と即座に答える。

その答えを受けて、「では、100円の時と同じように計算すれば1800円の商品の消費税額も出てきますよね?」と質問すると、急に頭を捻りだす。

エクセル上は計算式を入れる時には最初に”=”を入力する必要がある事は学習して覚えているので、その部分は問題ないのだが、そのあとは1800円を8%で割ってみたり、足してみたり、引いてみたり・・・

理解している人からすると不思議な行動にも見えるが、本人たちは真剣そのもの。計算式が間違っているので、明らかに不自然な答えが出ているのだが、その不自然さにも気が付かないケースもあったりする。

結局は、100円の消費税額は8円という感覚で覚えてしまっているのと、8%をかけるという行為が何をしているのかを理解されていない事が原因のような気がしている(もう少し、調査が必要だが)。

先日、数学を暗記して解く子供たちの話しをこのコラムで記したが、同じような事がもっと前から起きていたのかもしれないなぁと思う今日この頃。さて、どうしていくべきかと悩み中です。