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人間の正しい指示があってこそ

パソコン教室スタディPCネット大分高城校の人気コラム「人間の正しい指示があってこそ」

パソコン教室スタディPCネット大分高城校のコラム。今週は、仕事の速さと正確さについて私見を述べたいと思います。

 

パソコン教室には、仕事で効率的にパソコンを使いこなす事を目的に通って下さる生徒さんが何名もいらっしゃいます。

皆さん、エクセルやワードの便利な機能を覚えて、業務効率をあげるべく日々努力されています。

パソコンを便利なツールとして使いこなし、業務効率を上がて行くことは非常に重要な事なので、このこと自体に何の疑念もないのですが、エクセルやワードの機能が向上したことで少し気になる事例も出てきました。

 

例えばエクセルで売上の集計表を作成する課題があるのですが、この課題で売り上げの合計を計算する際、生徒のみなさんはレッスンで教えたとおりにSUM関数を選択します。ここまでの作業には特に問題はないのですが、問題はその後です。

その課題では一旦作成した売上集計表に列を追加する問題があります。この列追加の作業を実施したのち、合計する範囲を一緒に変更せねばならないのですが、ここの作業が抜けるケースが多々見受けられます。

列を追加した事で、当然合計値が変わらねばならいのですが、そのことに気が付かずに課題を終了させようとしてしまうのです。

 

エクセルでは合計を簡単に関数で処理して算出してくれますが、どこを足すのかは人間が判断し指示をしなければ正しい答えを導き出してはくれません。単に人間が指示した通りの作業を実行しているだけで、指示が間違っててもエクセルはお構いなし。文字列を足し算しようとしたりしていれば流石に計算できないので警告を出しますが、それは処理が出来ないからだけでなのです。

 

AIの進化に伴い、いずれは人間が処理しようとしている内容を理解し、コンピュータが自動でなにもかも処理してくれる日が来るのかもしれませんが、現時点のエクセルやワードは人間の正しい指示があってこそ、正しい処理をしてくれるという事を忘れてはならないと思っています。

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