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読書と発想力

パソコン教室スタディPCネット大分高城校の人気コラム|読書と発想力

今週のスタディPCネット大分高城校コラムでは、読書と発想力の関係について個人的見解を記したいと思います。

 

私は人に威張って言えるほどの読書家ではありませんが、それでも技術者として働いていたサラリーマン時代は月に2~5冊くらいは本を読むように心がけていた。

読む本はまちまちで、ビジネス書、技術雑誌、ノウハウ本など、特にジャンルは決めずに気になった本を読んでいた。

バブル全盛期の1991年に一部上場の大手メーカーに入社したわたくしは、正直なところその会社に入るほどの実力はなく、単に景気が良かったから採用されただけの人材。同期入社の面々と比べると明らかに実力不足で、知識も乏しく、唯一勝っていたのはお酒の強さくらいだった。

このままでは、会社の中で生き残っていけないと思った私。少しでも長く会社の中で生き長らえていけるように思い、自分の知識不足を補うため毎日15分は帰ってから読書をする事にした。

途中で眠くなったり、何を読んでいるのか分からなくなったりするときもあったが、飲み会で酔っ払って帰ってき来た日もこの読書は続けた。結果的には、病気の時や泊りでの忘年会や旅行に行った日以外はこの行動を続けた。

結果的に会社を退社するまでの25年近くの間この行動は続いたのだが、退社後、今の仕事を始めてからは忙しさを理由にすっかり読書する量が減ってしまい、月に1冊読めば良い程度のペースにまで落ち込んでしまっていた。

読書量が減っても、これまでの経験と知識があればなんとかなるさと思っていたのだが、実はこれまでの経験と知識だけではうまくいかない事に最近気が付き始めた。

と言うのも、過去の経験や知識は何か事が発生した際に役に立つことは多々あるのだが、基本的にこれらはあくまでも過去の事例にも続いた対応でしかない。逆に、過去の経験や知識が悪影響を及ぼし、狭い視界で物事を判断してしまう危険もあるというのを、自分自身で感じる場面が出てきた。

 

この様な事態を避けるには、常に新しい情報、違った意見、自分と違った発想などを頭の中に注ぎ続けることが大事だと思い始めたため、今年に入ってから、どんなに忙しくても毎日少しづつでも読書することにした。

読書の効果は意外とすぐに出始めて、成功するか否かは別として最近色々な発想が自分でもハッキリと認識できるほどに出てくるようになったし、いろいろな事に対する意欲も増してきたような気がする。

読書という行為は、単に見識を深めるというだけでなく自分自身の発想力を増すのにも役に立っているのではないかと思うのだが、そんなふうに感じているのは自分だけだろうか?

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