
2020年の小学校で必須化されるプログラミング。
必須化を目前に控え、スタディPCネット大分高城校にも頻繁に問い合わせが来ています。
プログラミングは、「小学校」「必須化」というワードから何となく子どもたちが学ぶものと考えてしまいがちですが、私の個人的見解としては実は大人こそ率先して学ぶべきものではないかと考えています。
その理由について、今日は少し私見を述べさせていただきたいと思います。
そもそも、「プログラミング的思考」とは何なのか?
平成28年6月の文部科学省 教育課程部会 小学校部会資料5-1によると、
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組 合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組 み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、 より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力 」
というふうに記されています。
どういうことかと言うと、大型テレビを買うという目的を達成するための活動を例に少し説明したいと思います。
まず「今日テレビを買う」と決断した皆さんは、まず最初にどのような行動をとりますか?
教室の大人向けプログラミング教室で同じ質問をしたときに返ってくる一番多い回答は、「電気屋さんに行く」などテレビを売っている場所にいくというものでした。
まぁ、そりゃそうだろうと思われるかもしれませんが、よーく考えてみてください。

そもそも、「電気屋さんには、どうやって行くんですか?」、「電気屋さんに行く前に、服を着替えなくてよいんですか?」、「予算は決まっているんですか?」・・・。
実は、普段あまり意識していないかも知れませんが、「電気屋さんに行く」という行動一つをとっても実はかなりの行動ステップを踏んで人間は行動をしています。
「そんなこと、いちいち考えて行動なんてしないよぉ~」
という声がどこからか聞こえて来そうですが、実は何かをするときの手順を可能な限り細かいステップに分解していくことがプログラミングのファーストステップなんです。
ステップを細かく分解していくことで、実は普段何気なくやっていたルーチンワークに実はやっても意味のないもの、無駄なものがあることに人間は気が付き始めます。
無駄なステップが分かれば、それを改善する手立てを考えることが出来ます。
改善をすれば、行動に無駄がなくなり、仕事ならば効率的に作業を行うようになります。
さらには、様々な行動や活動をこのように細かいステップに分解することが出来るようになれば、何か新しいことを計画し実行する際も細部まで抜けがないのかを事前に検討することが出来、その行動がもたらす結果を想像することも出来るようになるため、失敗する確率が大きく下がります。
もし失敗をしたとしても、事前に行動や活動を細かいステップに分解していおくことで、どのステップが原因で失敗をしたのかを見つけることが容易になり、いち早く改善につなげることが出来るようになります。
上述のような作業は、実はプログラムを組む際の作業そのものなんです。
プログラミングと聞くと、なんだか難しいプログラミング言語を操ってゲームを作ったり、ロボットを動かしたりするようなイメージをお持ちの方も多いと思います。
でも、実際にプログラミング言語を使ったプログラミングでも、そのベースは上述のように何気ない行動や活動を細かいステップに分解し、創造力を働かせながら効率がよくなるように組み合わることです。そして、うまくいかなかったら各ステップを再分析し問題を修正することです。

これらの行動は、論理的思考力、創造力、問題解決力という言葉に置き換えることが出来ます。
そして、論理的思考力、創造力、問題解決力といった能力は、子どもたちだけではなく大人にも必要な能力です。
大人の場合、実際の仕事現場などでは長年やり続けている日常ワークにいつの間にか慣れてしまい、その業務にたとえどんなに無駄なことがあろうとも疑問すら持っていないケースが多くあります。
人手不足、高齢化が深刻な中、企業はさらなる効率化を進めていく必要がありまが、実は日々何気なく疑問を持たずにやっている仕事にこそ多くの無駄があり、それらを改善していくことで驚くほどの効率化が実現できます。
プログラミング教室は、日々の何気ない行動を見つめなおす方法を学べる教室です。
大人にも役に立つプログラミング教室を、子どもたちだけのものとして開講することは私としてはとてももったいないと日々思っています。
そんな背景から、大人向けのプログラミング体験教室を9月から開講し、随時受付しています。
また、企業からの社員教育教材として問い合わせも、最近になり入ってくるようになりました。
子どもだけじゃなく大人もプログラミングを学び、プログラミング的思考力を鍛えたいと思っている方、社員教育でプログラミングを実施してみたいとお考えの方は、ぜひ遠慮なさらずに当校までお問合せくだい。
電話:097-576-7737
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